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炎のダンス魂 〜2〜

たくさんの人が、ダンスの衣装をまとっている。皆、強そうに見える。ドニー初めてのダンスの試合が始まる。43組がエントリー、心臓はすでにバクバクだ。

しかし曲がかかると、落ち着いて踊れた。。予選は順当に勝ち上がり、次は準決勝。ただ、ここまでの通過順位が3位なので、気合をいれて挑んだら、1位で決勝にコマを進められた。『先生との約束が守れた』と、まずは、一安心。だが、このときすでに、ドニーの体は、思わぬ事態に陥っていた。そして決勝・・・・。最初のチャチャチャで、何と、足が動かない。そう、緊張と足の使い過ぎで足がつってしまったのだ。足を引きずりながら踊り続けた結果は、無念の5位。経験、体力の大切さを痛感した。そして試合は終わってみないと分からないということも。 しかし、この結果に先生は大変喜んでくれた。なぜなら、まだパートナーと組んで3ヶ月しかたっていなかったからだ。しかし、ドニーの時間は、決勝のあの時から止まっている。そしてこれを機に、ひとりもくもくとやる練習が、大好きになった。これは今でも続いている。というのも、パートナーとの練習では自分に甘えが出やすいし、1人だと自分の限界も分かるからだ。その一方で、ドニーはパートナーに『もっと練習できないか?』と持ちかけた。それまで週3回だったが、『あと1回は、増やさないと連携がいまくいかないと思う』と話した。だが、残念なことに答えは『NO』。このパートナーとは、この日が、最後の練習となった。

そうしてまた、1人での練習の日々が始まった。早く試合に出たい。しかし、チャンピオンを望めるパートナーに出会えるのか?のちにダンスの雑誌の漫画にまでなった、ドニー伝説のパートナー探しがはじまった。まずは、ダンス雑誌に8ヵ月、募集記事を掲載させてもらい、休みの日は、千葉、埼玉、神奈川、東京のあらゆる場所へ。大御所の日本チャンピオンがプロのマドンナ的存在のA級選手を紹介してくらたこともあった。だが、組んでも圧倒的に向こうがうまずぎ。ドニーが何もしていないのに勝手に動いてくれる。確かにダンスもすごいし、美人で非のうちどころがなかったが、ドニーはプロになる気はなく、丁重にお断りした。

そうこうしているうちに10カ月がたち、すでに33人の女性に会っていた。しかし、ドニーの目指す、感性豊かで、負けん気の強い女性はいなかった。世間は思ったより広くなかった、と感じていた時、不動産関係の親友からの電話が鳴った。
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